ネステナーの機能

ネステナーは、物流倉庫などの施設で物品を保管する際に使うスチール製の保管ラックです。ネステナーの名前は、「ネスト（巣）」を作るという特性から付けられました。
主な機能としては、以下のとおりです。

ネステナーの種類（正ネステナー、逆ネステナー）

ネステナーには主に「正ネステナー」と「逆ネステナー」の2つの種類が存在します。
「正ネステナー」はその名のとおり、通常の形状のネステナーを指します。正ネステナーは、荷物を置く部分が下部にあるタイプです。フォークリフトで運搬する際には、保管物を載せたままネステナーを移動できます。倉庫内のレイアウトを頻繁に変えたい場合、荷物を直置きしたくない現場などに使用されます。

一方、「逆ネステナー」は、荷物を置く棚の部分が上にあるネステナーのことです。荷物を置く部分が上部にあることで、1台の逆ネステナーで2段分のパレットを置くスペースを作ることができます。

そのため、少ない台数で多くの荷物を保管したい場合や、天井が低い倉庫など施設内に設置するラックのサイズの制約が厳しい場合などにおすすめです。ただし、正ネステナーと違いフォークリフトでの移動は難しい点がデメリットです。

これらの特徴を理解し、用途に合った種類を選びましょう。

使用目的に合わせたサイズ選びの重要性

ネステナーのサイズ選びは、その使用目的に密接に関わります。例えば、大量の荷物を保管・運搬するためには大型のネステナーが必要です。一方、小さな部品の整理や限られたスペースでの利用を考えるなら、小型のネステナーが適しています。

使用目的に合わせたサイズ選びは、結果的に収納能力と運搬効率を最大限に引き出すカギとなります。そのため、中古ネステナーを通販で購入する際は、しっかりと使用目的を見極め、適切なサイズを選ぶことが重要です。

ネステナーの主なサイズ

ネステナーを選ぶ際には、収納するアイテムの形状をもとに適切な寸法を割り出しましょう。例えば、1100×1100mmのパレットに、高さが1500mm～1600mmの荷物を積んでいる場合、適切なネステナーの内部寸法は、幅1250mm、奥行き1150mm、高さ1700mmとなります。荷物を安全に取り扱うため、ネステナーとパレットの間には余裕を持たせることが大切です。一般的には、幅には左右合わせて150mm（片側75mm）、奥行きには50mm、高さには100mm程度のスペースを設けます。

サイズが適さないネステナーを使うと、問題が発生することがあります。荷物よりも大きすぎるネステナーを使うと、積載の効率が悪くなり、スペースを最大限に利用できません。また、荷物の高さより低いネステナーを使うと、ネステナーに合わせた再積載の必要が生じ、効率が著しく落ちることになります。

ネステナーの耐荷重

ネステナーの耐荷重は、1000kgが一般的です。しかし、2mを超えるような背の高いネステナーや、幅広のネステナーは500kg～700kg程度の耐荷重のものもあります。耐荷重は安全性の確保でも大切な要素です。必ず規定耐荷重を守って使用しましょう。

ネステナーの最大積み重ね台数

ネステナーの一般的な最大積み重ね段数は3段積みですが、ネステナーのサイズによって変動します。積み重ねが可能な段数は安定性や耐震力を考慮して決められているため、必ず規定数を守って使用しましょう。

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